| アーティスト特集 第3弾 ハロウィン 第一回 ハロウィンの歴史は、1979年にまでさかのぼる。カイ・ハンセンとピート・シエルクという二人のギタリストが、“GENTRY”というバンドを立ち上げたところが端である。その幾度もメンバー・チェンジを繰り返し、“IRONFIST”というバンドが成立する。ここでは、インゴ・シュヴィヒテンバーグ(Ds)、マーカス・グロスコフ(B)がメンバーとなっている。その後、ピートは、ある理由でバンドを去り、サウンドエンジニアとなり、ブラインドガーディアン、ガンマ・レイ、自身のプロジェクトであるアイアンセイヴァーなどで活躍している。マイケル・ヴァイカート(G)が自身のバンド“POWERFOOL”を去り、カイ・バンドに仲間入りした時点から、“HELLOWEEN”を名乗る。 (注)…HELL(地獄)とHALLOWEENにかけている。英語圏では、小学低学年程度の洒落だという。 1985年には、自らのバンド名を冠した『HELLOWEEN』を発表。ミニLPとしても知られるが、5曲を擁した。同年には、初のフル・アルバム『Walls Of Jerico』がリリースされる。1986年には『judas』というシングルLPを上梓している。 この頃、カイ・ハンセンはヴォーカルとギターを兼任していたが、両方を実行するのは難しいとみて、ツアーの後に新たなるヴォーカリストを探し始めた。 1986年から1987年当初Tyran Paceの前任ヴォーカリストのラルフ・スキーパーズを後釜に考慮していた。だが、ILL PROPHECYというローカルバンドに物凄いヴォーカリストを発見したのだ。それがマイケル・キスクその人である。当年18歳、銀色の喉の持ち主であった。 新ヴォーカルを得て、バンドは、ダブル・アルバムを出したかった。だが、NOISEレコードの返事はノー。そのためバンドは著しい成果を収めることになる『守護神伝一章』を通常のアルバムとしてレコーディングをする。このアルバムにより彼らは世界的成功を手に入れ、アメリカにおいても好成績を残した。一方、他の国々でも、様々な雑誌で同様に賞賛された。 カイ・ハンセンが全てのヴォーカルを担当している。ハッキリ言えば、うまくない(苦笑)。音程が確り取れていない。正直、マニアックでない人間が聴き込むには苦しい。ただ、声量はあり、ソウルを伴い、パワフルなのでそれが技術面をカバーしているという事にしておこう。 楽曲自体にも勢いがあり、荒削りな部分は当然あるが、あらゆるバンドの初期作品に見られるエネルギーが感じられる。 活動初期という事もあり、メロディも抑揚がなかったり、際立った特徴はまだそれほど感じられない。後の作品のようには、一曲一曲に特徴がない。コード進行にそれほどキャッチーでないメロディが乗せられているだけという感は否めない。だが、活動の初期という事もあり、成長のプロセスを見る上で参考になるだろう。 全体として、曲の構成が似ている。ボキャブラリーがまだ少ない状態なのだろう。 ドラマティックな展開を見せる。後のハロウィン的なリズムの原型がここにある。ギターソロなども同様のものが後にも見られる。 5「CRY FOR FREEDOM」 ギターアルペジオから始まる哀愁系バラードで始まる。途中アップテンポになる。後半のリフの部分が良い。 6「WALLS OF JERICHO」 インスト曲。 7「RIDE THE SKY」 カイ・ハンセンがシャウトする。「SAVE US」的なノリの曲。それほどメロディアスではないが、勢いがあり、パワーメタルと言えるものだろう。工夫が感じられる。前作との音の違いが顕著。 8「REPTILE」 サビというかコーラスの部分のノリが良い。レプ・タイルッ、レプ・タイルッ!という。小気味が良い。ソロのパートのベースが良い。 9「GUARDIANS」 サビの部分が漸くにして、泣きのメロディの様相を見せてきた。メロディアスな片鱗を体得しつつある過渡期である事がうかがえる。感動系のエンディング。 10「PHANTOMS OF DEATH」 シンセが入っている。 12「GORGAR」 コーラスのメロディがキャッチーな感じがある。他の曲よりはキャッチーなメロディ。勢いがある曲。 13「HEAVY METAL(IS THE LAW)」 勢いだけはある曲。 14「HOW MANY TEARS」 コーラスがメロディアスである。7分の大曲なのでドラマ仕立てだ。 15「JUDAS」 カイの声が、他のものとは違う。発声の努力をしていたのだろうか? 2005年11月akira |
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