アーティスト特集 第3弾 ハロウィン

第六回

ハロウィン
『The Dark Ride』『Rabbit Don't Come Easy』時期




The Dark Ride

2000年秋、がリリースされる。このアルバムによるツアーでは、非常な成功を収めたが、ウリ・カッシュ(Ds.)の肘の負傷により、長引いた。しかしながら、ツアーのラスト、スペインでのショーの後、バンドとローランド・グラポウ(G)、ウリ・カッシュは袂を別つ運びとなった。もっとも安定していたラインナップなだけに意外性があった。

公式のコメントによると、ローランドとウリは、自身のソロ・プロジェクトに余りに時間をかけ、注意を払い過ぎているように感じられたとの事だ。20019月に、ex-Metaliumのドラマー、マーク・クロスがウリの代わってハロウィンに迎えられている。この時点では、ローランドの代替は決まっていなかった。

脱退後、グラポウとカッシュは、プロジェクトからバンドに転換させて、MASTERPLANを結成した。


制作について

The Dark Ride』の制作では、様々な問題が浮上した。

例えば、アルバムに収録する曲についての対立問題が起こっている。まず25曲ほど作られ、そのうち5曲をヴァイカート(G)が提示した。だが、選ばれたのは2曲だけであり、彼を腐らせる原因となっている。

また、プロデューサーが二人採用されたのもフラストレーションが募る原因となったようだ。そのプロデューサーとは、ロイ・Zとチャリー・バブアファイントである。ロイは、ロブ・ハルフォードとブルース・ディキンソンとの仕事で実績がある。収録曲もロイの意見に統一された。

これらが、ヴァイキーをいらつかせ、自分自身のプロジェクトに夢中になっているグラポウとウリを解雇に向かわせた。

レコーディングは、アンディ(Vo.)が所有するテネリフェ島の自宅スタジオ、MI SUENO MUSICで行われた。テネリフェ島とは、カナリア諸島に属するスペイン領だ。赤道近くに位置する。ヨーロッパの富裕層のリゾートとなっている。


楽曲解説

The Dark Ride

前作、『BETTER THAN RAW』の方が元気があり、壮大だったように感じる。なるほど解雇者を二名も出すほどの時期の作品であるわけだ。

2. Mr. Torture

特に際立った楽曲ではないように感じるが、曲の纏まりが確りしているように感じられる。そのため、完成度が高い印象を受ける。

5. Mirror Mirror

重厚なアンサンブル。

6. If I Could Fly

ラジオで放送される事も想定に入れて作られた。通常のリスナーにとってはこれでもハード過ぎるだろうが、良いと言ってくれる人もいるだろうと踏んだ。

ピアノのイントロであり、歌い回しがネットリとしたセミバラード曲。ピアノがどことなく演歌的に聞こえてしまうのは私だけだろうか?HELLOWEENの曲には演歌っぽく聞こえる楽曲がしばしばある。特にバラードに多い。

ラジオでヒットを狙うなら、もっとお得意のキャッチーさがあっても良いように思う。

11. Immortal

ダークな感じが漂う。ヘヴィネスがそれに拍車をかけている。悲しみも漂わせている。


Rabbit Don’t Come Easy

2002年の4月には、バンドは『Treasure Chest』というグレイテスト・ヒット・アルバムを出した。2枚組みのアルバムであった。だが、限定板には、レアなシングルB面集が収められた3枚組みアルバムとなっていた。

2002年は、誰がローランドのポジションを得るかという噂が飛び交った。GANMA RAYのヘニュ・リヒターに白羽の矢が立ったが、返答はなかった。そこでチャーリー・バイアファウントはFREEDOM CALLのサシャ・ゲルストナー(G)を推薦した。自身がかつてプロデュースを手掛けたバンドのメンバーであった。

ヴァイキーはサシャをテネリフェ島に呼び出し、人柄を知るためにとことん話し合って、HELLOWEENを迎えるに相応しい人物か否かを判断した。目に適ったサシャはHELLOWEENのメンバーとなった。

そうして、2003年には、『Rabbit Don’t Come Easy』が発表された。


楽曲解説

Rabbit Don’t Come Easy

1.Just A Little

速いテンポのメロパワ曲。音が派手であり、ゴージャス感がある。サビの部分のコーラスの重ね具合と、感動的なメロディによるものだろう。

2.Open your Life

非常に示唆的な歌詞。世の固定観念を打ち破り、自分の信念を持ち、立ち上がれ!そんな元気をくれる。

3.The Tune

ギターのディストーションの歪み具合が頗る良い。

4.Never Be A Star

イントロのシタールの音、フレーズが気持ち良い。そしてサビが傾聴に値する。サイコデリシャスな、異国や映画の中に紛れ込んだような錯覚を与えてくれる。

6.Sun 4 The World

これまたイントロのシタールが良い。

8.Do You Feel Good

HELLOWEENらしいコミカルさを持った曲。

10.Back Against The Wall

ギターのヘヴィネスとミドルテンポがマッチした曲。

12.Nothing To Say

ギターリフがレッドツェペリンを思わせる。気持ち良い。途中で曲調が変わる場面もある。8分もの大曲だけあり、プログレッシヴな展開がある。どこかしら古い時代の匂いを感じさせる。だが完成度は高い。何か面白い曲だ            


                                                  20061akira




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